​「音」と「香り」

 

香りには音がある

「共感覚」とも言われるそれは

五感の中のある感覚に別の感覚が

引き起こされる現象

文字や数字に色がついて見えたり

音に色を感じたりする人もいるという

 

 

私はあるとき全てのものを音に置き換えて

感じられることに気がついた

香りも音として感じるのだ

 

過去にピエスという人が音のオルガンを作った

精油の香りと音を対応させたオルガンだ

実際に自身でも試してみたが

感覚として少しずれる

何がずれるのだろうと模索して思いついたのが

音の調律の高さだ

 

 

ピエスの時代はまだ「ラ」の音を

432ヘルツで使うことが多かったという

今世界を制覇している調律音より少し低い

そしてもうひとつ探求するべきテーマ

 

蒸留前の植物の音と

出来上がった精油・芳香蒸留水の「音」が

どのような関係にあるのかということ

同じサンダルウッドの精油でも

製造会社によって音が違う

産地や蒸留の仕方で違ってくるのだろうか

入っている芳香分子の量の違いなのか

それとも他の要因があるのか

 

自身のテーマとして追求していこうと思う

 

「植物の音」と言っているが

あくまでも個人的な感覚になり

とても体系化が難しい

 

しかし植物・動物・物にまで

ありとあらゆる存在するものに音を感じる

そしてそれは何度検証しても自身の中で

確たる規則性を持って感じることが出来る

それはそのモノが持つ存在自体の

「香り」と「音」なのかもしれない

あるとき精油を使ってこんな実験をしてみた

同じ条件下に置かれた遮光瓶に入っている

様々な精油を外から見た時に感じる音と

蓋を開け実際に嗅いでみた時の

音を比べたところほぼ一緒に感じられた

 

近い将来に「香りの音」をベースとした

天然香水やアロマを作ろうと

試行錯誤を繰り返している

これからも「香り」と「音」を通して

世界が内包する不思議で美しい

「自然の音楽」を探求していきたいと思う

ORGAN

 

 

1857年にピエスが

「the art of perfumery」を出版する

1884年にイタリア政府が制定した

基音のヘルツは 432Hz

 

1925年アメリカ政府が定めた

基音は 440Hz

日本で440Hzが標準になったのは

1948年

モーツァルトの音叉は a=421.6Hz

日本の雅楽や古典は 440Hz